WSL2環境でUbuntuのデスクトップ環境を構築する

WSL2について

WSL(Windows Subsystem for Linux)は、Windows上でLinux環境を実行できる機能です。
このWSLですがWSL2ではLinuxのGUIアプリのパッケージをインストールして、ターミナルから実行するだけでGUI環境で動作することができます。

WSL のバージョン確認はコマンドプロンプトやPowerShell を起動して「wsl -l -v」のコマンドを実行すると確認できます。下記ではWSL2がインストールされています

>wsl -l -v
  NAME            STATE           VERSION
* Ubuntu-24.04    Running         2

WSLでUbuntuをインストールする

PowerShellを管理者権限で起動して、WSL2からUbuntuをインストールしていきます。

下記の「wsl –list –online」にコマンドで、インストールできる有効なディストリビューションの一覧を確認しています。
その途中でwslがインストールされていない場合は、このタイミングでインストールされます

PS C:\WINDOWS\system32> wsl --list --online
続行するには、Linux 用 Windows サブシステムを最新バージョンに更新する必要があります。'wsl.exe --update' を実行して更新できます。
詳細については、 https://aka.ms/wslinstall
 を参照してください
任意のキーを押して Linux 用 Windows サブシステムをインストールします。
キャンセルするには、Ctrl + C キーを押すか、このウィンドウを閉じます。
このプロンプトは 60 秒後にタイムアウトします。
ダウンロード中: Linux 用 Windows サブシステム 2.4.13
インストール中: Linux 用 Windows サブシステム 2.4.13
Linux 用 Windows サブシステム 2.4.13 はインストールされました。
Windows オプション コンポーネントをインストールしています: VirtualMachinePlatform

展開イメージのサービスと管理ツール
バージョン: 10.0.26100.1150

イメージのバージョン: 10.0.26100.3624

機能を有効にしています
[==========================100.0%==========================]
操作は正常に完了しました。
要求された操作は正常に終了しました。変更を有効にするには、システムを再起動する必要があります。
インストールできる有効なディストリビューションの一覧を次に示します。
'wsl.exe --install <Distro>' を使用してインストールします。

NAME                            FRIENDLY NAME
AlmaLinux-8                     AlmaLinux OS 8
AlmaLinux-9                     AlmaLinux OS 9
AlmaLinux-Kitten-10             AlmaLinux OS Kitten 10
Debian                          Debian GNU/Linux
SUSE-Linux-Enterprise-15-SP5    SUSE Linux Enterprise 15 SP5
SUSE-Linux-Enterprise-15-SP6    SUSE Linux Enterprise 15 SP6
Ubuntu                          Ubuntu
Ubuntu-24.04                    Ubuntu 24.04 LTS
kali-linux                      Kali Linux Rolling
openSUSE-Tumbleweed             openSUSE Tumbleweed
openSUSE-Leap-15.6              openSUSE Leap 15.6
Ubuntu-18.04                    Ubuntu 18.04 LTS
Ubuntu-20.04                    Ubuntu 20.04 LTS
Ubuntu-22.04                    Ubuntu 22.04 LTS
OracleLinux_7_9                 Oracle Linux 7.9
OracleLinux_8_7                 Oracle Linux 8.7
OracleLinux_9_1                 Oracle Linux 9.1

インストールできるUbuntu や Debian 等のLinuxのでディストリビューションの一覧が表示されます。
この記事では「Ubuntu-24.04」をインストールします。インストールする際に使用するコマンドは「wsl –install -d ディストリビューション名」です

PS C:\Windows\System32> wsl --install -d Ubuntu-24.04
ダウンロード中: Ubuntu 24.04 LTS
インストール中: Ubuntu 24.04 LTS
ディストリビューションが正常にインストールされました。'wsl.exe -d Ubuntu-24.04' を使用して起動できます

Ubuntu-24.04がインストールされたか確認します

PS C:\Windows\System32>  wsl --list
Linux 用 Windows サブシステム ディストリビューション:
Ubuntu-24.04 (既定)

必要なパッケージ等をインストールする

Ubuntuのパッケージを最新版にする

$ sudo apt update

日本語のパッケージをインストール

$ sudo apt install language-pack-ja

GUI環境のパッケージをと必要なパッケージをインストール

$ sudo apt-get install libgl1-mesa-dev xorg-dev xbitmaps x11-apps

簡単なGUIアプリを実行する

x11-apps をインストールすると、X関連のアプリを実行できるので「xeyes」・「xcalc」を実行してみます。

$ xeyes &
$ xcalc

ubuntu-desktopをインストールする

Ubuntuにデスクトップ環境をインストールしていきます。
「ubuntu-desktop」をインストールしてデスクトップ環境をインストール、その後、xfce4-sessionをインストールします

$ sudo apt install ubuntu-desktop
$ sudo apt install xfce4-session

Ubuntuのデスクトップ環境を起動します

$ xfce4-session

しばらくすると、UbuntuのGUI環境が起動します。動作はもっさりしてあまり使い勝手いい環境ではありませんでした

 

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