CentOS 8 から Rocky Linux に移行作業
「Rocky Linux」移行について
CentOS 8 のサポート期間の終了が近付いてきたので、そろそろ「Rocky Linux」 , 「AlmaLinux」に移行を考える時期なので、サーバーを利用している「Vultr」で最小構成でCentOS 8を構築してから、「Rocky Linux」に移行してみました。
「Rocky Linux」は、Amazon, Google, Microsoft等がスポンサーになっている点と、CentOSの共同創設者であるGreg Kurtzer氏が立ち上げていること、Alma Linux と違い、コミュニティ主導である理由でこちらのディストリビューションで移行テストしてみます
「Rocky Linux」移行の流れ
移行方法は、下記の「Rocky Linux」のドキュメントにあるように、「migrate2rocky.sh」のスクリプトをダウンロードしてそのスクリプトを実行して、再起動するだけです
How to Migrate to Rocky Linux from CentOS, Alma Linux, RHEL, or Oracle Linux
「Rocky Linux」の移行作業
1.「migrate2rocky.sh」のスクリプトをCurl で取得します
$ sudo curl https://raw.githubusercontent.com/rocky-linux/rocky-tools/main/migrate2rocky/migrate2rocky.sh -o migrate2rocky.sh
2.取得したスクリプトに実行権限を付与します
$ sudo chmod +x migrate2rocky.sh
3.「migrate2rocky.sh」のスクリプトを実行します
# スクリプトを実行する前に、OSのバージョンを確認しておきます $ cat /etc/redhat-release CentOS Linux release 8.4.2105 # スクリプトを実行します $ sudo ./migrate2rocky.sh -r Preparing to migrate CentOS Linux 8 to Rocky Linux 8. Determining repository names for CentOS Linux 8.....
4.「migrate2rocky.sh」のスクリプトが終了したら、リブートして「Rocky Linux」になっているか確認します。
# 「migrate2rocky.sh」のスクリプトが終了すると、リブートするように促されます Complete! Done, please reboot your system. # 再起動を実行します $ sudo reboot #「Rocky Linux」に移行されているか確認します $ cat /etc/redhat-release Rocky Linux release 8.4 (Green Obsidian)
移行作業にかかる時間ですが、テスト用のサーバーでは10分程度でした。本番運用しているサーバーでは30分かかりました。
本番で運用しているサーバーはスペックは、1CPU、2Gメモリ、55GB(SSD)というスペックです
再起動後ですが、「Cockpit」のウェブコンソールにログインすると、「Rocky Linux」に変更されていました。
「Vultr」の管理画面の方は、サーバー内部では「Rocky Linux」になりましたが、OSでは「CentOS」のままです。
OSの種類も更新されたいいのに、仮想マシンを作成したときのOSのままなんでしょうね
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません